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- 2023年09月27日
【言語療育】言語療育の中身
こんにちわ、ことば支援課長です! 本日は、第2回目のブログ。 「言語療育って何をしているの?」のお話です。 キッズフロンティアの言語療育には二つの利用方法があります。 1、集団療育に参加してもらいながら、その途中で個室に来てもらう方法。 2、親子で通所してもらい、言語療育を受けてから一緒にお家に帰る方法。 いずれにしても、あまり内容は変わりません。 保護者様が一緒にいるかどうかで、お子様の状態は変わることが多いですが、 「一緒に来たけど、言語療育の時間は外にいますね。」 「子どもがどんなことしているか見たい!」 などなど、お子様の状態に合わせて、保護者様のニーズに合わせて対応しています。 さて、実際の療育の中身ですが、「ことば」だけをとっても多岐にわたりますのでいくつか例を。 ・実物を音声のマッチング課題、まねっこ課題で、頭の中のイメージと音声の繋がりを大きくします。 ・型はめを使って、物事をふるい分けたり選択したりする方法を学習します。 ・絵カードを音声で選択する課題で、語彙という頭の中の辞書作りをします。 ・単語の音の数をおはじきや数などで表し、音への意識を大きくします。 ・状況にあった文章を作ってもらい、単語を繋げたり、入れ替えたり、助詞を使う方法を身につけます。 ・「こんな時どうする?」「この後どうなる?」課題で、状況や環境にあったことばの利用を学びます。 ・お口の体操や滑舌の練習で、相手に伝わる話し方を身につけます。 それぞれ、お子様には興味関心が合って、「これならできる。」「こうやりたい。」を教えてもらい、 課題をカスタマイズすることによって学習効率を高めていきます。 これが中々に難しい、、、。 お子様は教えてくれています、でもこちら側が推測できない。 日々日々、精進です! 【本日の一幕】 前回のブログにて、お話しさせてもらったお子様。 先日、お部屋で絵カードと実物マッチングまで進んでいる所を見かけました。 机に向かい、STと双方向性を持ちながら、ことばと向き合っておりました。 お子様の成長には、本当に元気づけられます。 けんた:部屋に入り、Aくんを見る。(おお、やるなぁ!) Aくん:けんたをチラ見、目線をカードに戻す。(来たの?) けんた:「今日はお荷物置きに来ただけだから。帰るね。」 Nさん:「は~い。」 Aくん:またチラ見。(どうぞ。) 机の上が取っ散らかってようが、椅子に座っていなかろうが、それがその子のやり方なのですね。 「そのやり方だと難しくない?効率悪くない?」と思ってしまいがちなのですが、 それは私の未熟さ故、また色々教えてください!» 続きを読む - 2023年06月29日
【言語療育】ことば支援課です☆
こんにちわ、ことば支援課の言語聴覚士です! キッズのお友達からは「けんたさん」と呼ばれています。 本日はキッズフロンティアのことば支援課についてのお話です。 言語聴覚士(ST)という有資格者にて構成されています。 「はて、言語聴覚士?」と思われる方も多く居るかと思います。 平たく言うと、「首から上のリハビリをする人」です。 対象は脳へのダメージ、発達がゆっくり、飲み食い、耳の聴こえ、発声etc。 理学療法士(PT)や作業療法士(OT)と共にリハビリ職と括られることは多いものの、 PTやOTと比べると知名度も低く、有資格者数も少ない状況です、、、。 更に、成人分野で働くSTが約7割。小児STはまだまだ行き届かないのが現状。 ことば支援課はそんな状況を「少しでも良くしたい!」と2年前に前身のチームが発足。 今年度は小児ST3名を増員し邁進しております。 キッズフロンティアではSTの活動を「言語療育」と銘打っています。 言語に対するリハビリやハビリ、訓練やトレーニング、療養や保育、発達支援、 などなどをSTが担っていきたい、という気持ちがこもっています。 一般的な用語ではありませんがキッズフロンティアから広まってくれると良いですね。 言語療育への相談の内容は多種多様。 「おしゃべり苦手なんです。」 「お友達と仲良くしたいんです。」 「滑舌良くなりたいんです。」 「聞き返しや聞き逃しが多いんです。」 「食事が捗らないんです。」 「何を考えているのか知りたいんです。」 ご相談内容に合わせて、保育士や看護師、指導員と共に、 <一緒に> <楽しく> <できた> に根拠を持って対応いたします! 【本日の一幕】 幼児クラスのAくんと担当STのNさん。 母子通所での言語療育に立ち合いました。 Aくん:靴を指差しベソをかく。(ママ!もう帰りたい!) けんた:一人遊びを始める。「アンパンマンの汽車楽しいなぁ!」 Aくん:泣き止みじっと見る。(え、なにそれ、楽しい。) けんた:しばらく一人遊び。「今度はこっちを通っちゃおうかなぁ!」 Aくん:笑顔もどる。(もっとやってよ。) けんた:「はい、Nさん。続きをどうぞ。」 Nさん:「は~い。」(あ、またムチャぶりきた。) (Nさんしばらく1人遊び、、、。) Nさん:「課題やろうか。」 Aくん:近くに寄ってくる。(いいよ。) Aくんの頭の中を推測しつつ、反応を精査して、次の一手を考える。 評価と言われるものの一部分ですが、相手への理解が深まった時はとても嬉しいですね♪» 続きを読む